働き方改革(1)本当のねらいとは
2018年10月12日(金)
ニュース等でも話題になっている『働き方改革』。
その本当のねらいは何でしょうか。
もしかしたら、「長時間労働を減らすことで、過労死を防ぐ」「ワークライフバランスを大切にして、楽しい人生を送れるようにする」と思っている方いらっしゃるかもしれません。
■働き方改革が待ったなしの”本当の理由”
どうして政府はこんなに働き方改革を推し進めているのでしょうか。理由はシンプル、『労働者の働き方を変えなければ、日本経済そのものが成り立たなくなるから』です。
日本では、世界でも類を見ない急激な少子高齢化が進み、労働力人口も減少の一途。既にその影響が出始めています。
人手不足、営業時間の短縮、サービスの低下、事業の縮小・廃止、人件費の高騰、長時間労働→生産性の低下、健康被害の発生などです。
既にそれを感じている方も多くいらっしゃることでしょう。
すべてがからんだ負のスパイラルとなって日本経済を低下させていく前に、業務の効率化、労働時間や無駄な残業の減少、生産性の向上、多様な人材の登用、高度な能力や技術の活用、国際化に対応するなどしていく必要があります。
そのための方法を総称したものが、待ったなしの『働き方改革』です。
ニュースなどでは、そのひとつひとつの施策ばかりが取り上げられていますが、それは枝葉といえるかもしれません。
でも働き方や休み方をどんなに法律で整えても、人が動かなければ何も変わりません。未来は、いまの自身の選択の積み重ねの結果。
自分で考え、判断し、選択して行動する、自分自身がそうなるだけでなく、さらに次の人材を育てていくことが必要となってきています。
働き方改革にともなう法改正対応をお考えの方は、ぜひお問合せください。
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社会保険労務士 金久保眞理