給与のデジタル払い解禁

2023年４月１日より、給与のデジタル払いが解禁となります。

 

給与のデジタル払いとは、給与の支払いを〇〇ペイといった資金移動業者の口座へ支払うことにより行う、

というものです。

 

そもそも労働基準法では、給与の支払い方法について、

「通貨で、直接労働者に、その全額を支払わなければならない」と定められています。

その例外として、現在主流の給与振り込みが認められている、という仕組みです。

 

近年、キャッシュレス決済の普及や送金サービスの多様化が進む中で、ニーズが一定程度見られるとして、

今回新たに給与デジタル払いを認められたようです。

これにより、給与支払の選択肢が増えることになります。

 

給与支払いができる賃金移動業者は、〇〇ペイという名前だったらどこでもいい、というわけではなく、

厚生労働省の指定を受けた業者でなければなりません。

指定を受けるためには７つの要件を満たす必要があり、今日現在、指定を受けた業者は公表されておりません。

 

給与のデジタル払いをするためには、労使協定の締結のほか、従業員さんの個別同意が求められます。

なお、従業員さんが「やりたい」と言ってきたからと言って必ずやらなければならないものではなく、

また、会社が導入を決めたからと言って、従業員さんに強制できるものではありません。

 

給与のデジタル払いが気になっている会社は、まず社内のニーズを確認されると良いかもしれません。

 

 

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