雇用保険料率が変わります
2022年03月31日(木)
2022年3月、4月以降の雇用保険料率が2段階で引上げられることが決まりました。
新型コロナウイルス禍のなかで、従業員を雇用しながらの休業の対応に活用された「雇用調整助成金」や、雇用保険の「失業等給付」等により、雇用保険の財源が枯渇しているためです。
事業主負担分は2022年4月1日から。
2022年10月には、事業主負担分のさらなる増率に加え、従業員負担分も増率されます。
人件費が上がること、年度途中で給与計算時の保険料率が変わること、来年の年度更新時に
も注意が必要です。
また、社会保険についても適用対象者の拡大が予定されており、2年後(2024年)には、適用拡大の対象となる事業所規模は「常時50人超」となります。
保険料負担が増えることは、費用負担をどう乗り切るのかだけでなく、従業員さんにとっても働き方を左右するポイントです。
従業員の方との「共通理解」が充分でない場合、思いがけない申出を受けることも考えられます。
制度を知り、早め早めに対応していきたいですね
過去のブログ
【2021年1月29日】「70歳までの就業機会確保」と向き合う
【2020年12月18日】「人生100年時代のキャリア形成と雇用管理の課題に関する調査」結果
社会保険労務士 金久保眞理