公益財団法人日本生産性本部より今春発表された『2015年 新入社員 春の意識調査』のなかの主な項目について、3回に分けて記載したいと思います。

このアンケートは毎年継続的に行われており、新入社員の傾向の変遷もわかるようになっています。

海外勤務のチャンスをどう捉える?

「海外勤務のチャンスがあれば応じたいか」という質問に対し、「そう思う」とする回答が2011年の設問開始以来過去最低(48.2%)となり、初めて過半数が逆転しました。

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日本にいてもグローバル化の波が押し寄せる時代です。内側にこもっているだけでは流れにのみこまれてしまうかもしれません。東京オリンピックを控え、海外との交流はますます盛んになることでしょう。

『最も強い者が生き残るのではなく、 最も賢い者が生き延びるでもない。唯一生き残るのは、変化できる者である

チャールズ・ダーウィン (イギリスの自然科学者) 

自分とまるっきり違う価値観に耳を傾け共存していくことは、海外勤務に限らず、日本国内であっても重要です。

アンケート結果から注目すべきは、「変化を嫌う姿勢」かもしれません。

「グローバル化」という言葉に惑わされることなく、違う価値観と共存しながらよりよいものを目指していく姿勢が重要な時代となりそうです。

管理職になりたい?

女性新入社員のうち「管理職になりたい」に対し「そう思う」は53.5%。その理由は・・・
様々業務に挑戦したい 46.7%
認められたい 25.9%
より高い報酬を得たい 17.9%
自身の裁量で仕事を進めたい 8%

男性新入社員のうち「管理職になりたい」に対し「そう思う」は76.3%。その理由は・・・
より高い報酬を得たい 37.4%
様々業務に挑戦したい 34%
自身の裁量で仕事を進めたい 14.8%
認められたい 13.3%

となっています。

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この結果を裏返してみると、女性新入社員の中に「管理職にならなければ様々な業務が挑戦できない、認めてもらえない」という危機感があることが想像できます。また、「それは金銭よりも重要なこと」と考えられている傾向がうかがえます。

それに対し、男性は経済的なことを重要視する、管理職になって様々な業務に挑戦する、という傾向が強いようです。

このアンケート結果を見ていると、「実際に管理職になって何が変わったか」「若手社員のうちに経験すべき、学ぶべきものは何なのか」を、現職の管理職の方々に聞いてみたい気がしました。

希望する給与体系・昇格制度は?

・業績や能力よりも年齢・経験を重視して給与が上がるシステム…46.9%
・年齢や経験によって、平均的に昇格していく職場…41.2%
  ※年功重視の給与体系と昇格制度を希望する傾向が、過去最大になりました。
・各人の業績や能力が大きく影響するシステム・・・53.1%
・仕事を通して発揮した能力をもとにして評価が決まり、同期入社でも昇格に差がつくような職場…58.8%
  ※成績や評価を重視する給与体系と昇格制度を希望する傾向は、年功重視の傾向を上回りつつも、過去最低となりました。

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『年齢や経験によって、平均的に昇格していく職場』を希望する割合は、2002年には25.4%だったものが、じわじわと上がって今回は41.2%。

徐々に年功重視、安定重視の傾向が強まってきていることがわかります。

しかし「変化を嫌い、安定を望む」ことは、本当に将来的に安定するのでしょうか。

前述のダーウィンの言葉と合わせてみると、もしかしたらもっと何か方法があるのでは?という可能性も見えてきます。

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