令和6年労働経済白書~人材不足への対応~ より
2024年10月25日(金)
厚生労働省は、一般経済や雇用、労働時間などの現状や課題について、統計データを活用して分析する報告書「労働経済白書」を毎年公表しています。
今年で75回目の公表となるこの白書。
昨年のテーマは「持続的な賃上げに向けて」、今年のテーマは「人手不足への対応」です。
その内容の一部を見てみたいと思います。
【人手不足の背景と動向】
・現金給与総額は3年連続で増加
・人手不足は賃金を引き上げる効果がある可能性
・今後も人口減少や高齢化が続くことが見込まれる
・人手不足が相当に広い範囲の産業・職業で生じている
・2010年代以降の人手不足は、「長期かつ粘着的」
・女性…就業率は諸外国並みだがパート比率が高い
・非労働力・失業からの就労参加は非正規雇用が中心
・高齢者…60歳を境に非正規雇用比率が上昇
・外国人…惹きつけるには、賃金や休日等の総合的な待遇改善が重要
【人手不足への対応】
・離職率を低下させることが重要
・労働環境の整備、ICT機器などの導入など
・相談体制や研修、給与制度の整備等
・「仕事をする自信がない」へのサポート
・就労への希望を失わせない
令和6年版 労働経済の分析のポイント
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_43038.html
いかがでしょうか。
人材不足が「長期かつ粘着的」と表現されるなど、労働力人口が減少していくなかで、待ったなしの対応に迫られていることを、改めて感じます。
人材不足でお悩みの方は、ぜひあおい社会保険労務士法人にご相談ください。
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社会保険労務士 金久保眞理