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「退職代行」の今

令和になり、急激にニーズがクローズアップされた、「退職代行」。

 

今秋、新聞各社でも退職代行が記事として取り上げられ、注目度の高さがうかがえます。

退職を考えている労働者はもちろん、企業の人事担当者としても、今までになかった潮流は無視できなくなっていのではないかと感じます。

 

Web上には「退職代行最強ガイド」といったサイトが林立し、

あまりに多数の対応を迫られ、「退職代行担当」を設置した会社がある、というのも嘘のような本当の話です。

 

弊社でも「突然従業員が来なくなり、退職代行会社から電話が来た」というご相談も寄せられており、企業規模を問わず、突然対面することになる問題だと思います。

 

 

代行業の利用が多いのは、看護、介護、保育のような、賃金が比較的低く長時間勤務が一般的な職種のようです。

また建設や運輸など労働条件が過酷な業種でも利用者が増えています。

 

退職の理由としては、春から初夏にかけては希望職種と実際の配属とのミスマッチ、夏以降は人間関係やハラスメント、という形でシーズン毎の課題も見えてきます。

 

また、大手の代行業の調査によると、利用者の60%以上が20代の若い労働者です。

勤続年数は、6カ月未満が最も多く、入社1年以内での利用者が75%に上ります。

 

バブル崩壊後の就職氷河期世代としては、売り手市場とはいえ、令和の20代の決断の速さに驚きますが、一方で、誰にも相談できず孤立を深め、心身の健康を崩す若者の苦悩が見えてきます。

仕事の相談したくても相談先に当たる上司にパワハラされている、といった環境に置かれれば、退職の申し出なんて無理、と考えるのも無理はないかもしれません。

(ただ、会社側としては、代行業者を通して退職届を受け取ることになったらショックですよね…)

 

業務に係らず相談できる窓口を複数用意しておくなどの地道な対策が、風通しのいい職場環境への一歩になることもあります。

日頃からコミュニケーションを良く取る、というのも心掛けていきたいところです。

 

 

退職代行に係るご相談はもちろん、職場環境改善に関わるご相談は、ぜひあおい社会保険労務士法人までご連絡ください!

 

 

 

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