staff 社会保険とは？
広い意味での社会保険とは、日本の社会保障制度の一つで、病気やケガ、事故、失業、老後の生活などのリスクに備えて、国民の生活を保障するために設けられた公的な保険制度です。医療保険、年金保険、介護保険、雇用保険、労災保険の５つがこれに当たります。
一方で、日常的に「社会保険」という言葉が使われる場合、会社で加入する健康保険や厚生年金保険のことを指すケースが一般的です。この狭い意味での社会保険とは医療保険、年金保険、介護保険の３つを指します。対して雇用保険と労災保険は、併せて「労働保険」と呼びます。
今回は、狭義の社会保険を取り上げます。
健康保険とは？
健康保険とは国の医療保険のうちのひとつで、被用者（会社員とその家族）が加入します。一方、自営業者や無職の方が加入するのが国民健康保険です。
健康保険の被保険者（本人）や被扶養者（その家族）が病気やケガで医療機関を受診した際、健康保険証を提示することで、一部負担金のみで治療が受けられます。一部負担金の割合は、年齢によって決まっており、一般的に７０歳未満は３割負担です。
保険料は、給与からの天引きで、給与額（標準報酬月額）に保険料率をかけて１か月あたりの額を算出します。保険料のうち半分は事業主が負担します。
会社員の家族のうち、年収が130万円未満の方は、被扶養者として、保険料負担なしで保険医療が受けられます。
健康保険の給付には、病気やケガで休業している期間の生活保障のための給付（傷病手当金）や、医療費が自己負担限度額を超えた際、後から超過分が払い戻される制度（高額療養費）などもあります。
厚生年金保険とは？
日本の公的年金には、「国民年金」と「厚生年金保険」があります。
厚生年金保険とは、主に会社員や公務員といったサラリーマンの人が加入する年金制度で、国民年金に上乗せされる年金です。
保険料は、給与からの天引きで、給与額（標準報酬月額）に保険料率をかけて１か月あたりの額を算出します。
国民年金の保険料もこの額に含まれます。保険料のうち半分は事業主が負担します。
一般的に６５歳から年金給付を受けることができます。
受け取っていた給与や厚生年金保険に加入していた期間によって年金額が変わります。