8月上旬、厚生労働省から労働時間の管理に関する調査結果が二つ公表されました。

◆長時間労働が疑われる事業場に対する監督指導結果(平成29年度)

厚生労働省は、平成29年度に、長時間労働が疑われる25,676事業場に対して実施した、労働基準監督署による監督指導の結果を取りまとめました。

 〇労働基準関係法令違反のあった事業場 → 約70%

 〇違法な時間外労働が確認され、是正・改善に向けた指導 → 約45%の事業場

 〇このうち実際に1か月当たり80時間を超える時間外・休日労働が認められた事業場

  →違法な時間外労働があったものの74.1%

今後も長時間労働の是正に向けた取組を積極的に行うそうです。

◆裁量労働制の運用の適正化に向けた自主点検の結果

厚生労働省は、裁量労働制を採用している事業場において、法令に従った運用がなされているかどうかを事業主自ら点検することを目的として、自主点検を実施してきました。

自主点検結果報告書未提出事業場、労働基準法違反や指針に反する疑いがあるなど、運用の改善が必要と考えられる事業場などに対して重点監督を実施します。

このところ話題になり続けている「長時間労働」「働き方改革」。
行政官庁からの監督指導、是正勧告などが具体化しつつあります。いま一度、自社の状況の確認をしておきたいですね。 

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