健康保険証を廃止し、マイナンバーカードと一体化することについては、2023年6月の改正マイナンバー法成立により決定していました。
その施行時期は「2024年秋ごろの見込み」とされていましたが、12月22日の閣議決定により、2024年12月2日を廃止日とすることが決まりました。
マイナンバーカードについては、その紐づけに誤りがある事案が確認され、政府はマイナンバー情報総点検を行っており、この完了が12月中になるという目途が立ったことが公表されています。
政府は、マイナ保険証を我が国の医療DX(デジタル・トランスフォーメーション)を進めるうえでの基盤と位置づけ、今後、マイナンバーカードと健康保険証が一体化された「マイナ保険証」への移行を促していきます。
なお、協会けんぽでは、2023年12月20日に開催された運営委員会において、マイナンバーカードと健康保険証の一体化に関する説明が行われ、以下をポイントとして挙げています。
■健康保険証を廃止(マイナンバーカードによりオンライン資格確認を行い、受診することを基本とする)
■発行済みの健康保険証は、施行後1年間有効とみなす経過措置
■マイナンバーカードによりオンライン資格確認を受けることができない状況にある方には、申請に基づき、資格確認書を交付
■当分の間、マイナ保険証を保有していない方すべてに申請によらず、資格確認書を交付
■健康保険証の廃止に伴い、マイナ保険証の保険者がご自身の被保険者資格等を簡易に把握できるよう、新規資格取得時や負担割合の変更時等に、資格情報のお知らせを交付
従業員さんからの問い合わせも予想されます。
このあたりの情報も押さえておきましょう。