65歳超雇用推進助成金
2016年12月27日(火)
「65歳超雇用推進助成金」は、高年齢者の安定した雇用の確保のための措置を実施した事業主に対して助成するものです。
具体的には、次の措置を実施した事業主が対象です。
(1)65歳以上の年齢への定年の引上げ
(2)定年の定めの廃止
(3)希望者全員を66歳以上の年齢まで雇用する継続雇用制度の導入
※助成を受けられるのは、1事業主あたり1回限りです。
支給額は次の通りです。
・65歳への定年の引上げ 100万円
・66歳以上への定年の引上げ又は定年の定めの廃止 120万円
・希望者全員を対象とする継続雇用制度の導入
66歳から69歳 60万円
70歳以上 80万円
支給対象となる事業主については、上記(1)(2)(3)の実施の他、労働協約又は就業規則にこれらの実施に関する内容を明記していること、制度規定時に経費(コンサルタント費用等、社外の専門家等に支出した費用)を要したこと、支給申請日の前日において、当該事業主に1年以上継続して雇用される60歳以上の雇用保険被保険者が1人以上いること等、いくつかの要件が挙げられています。
先日もニュースで大きく取り上げられていましたが、2016年生まれの子供の数は、1899年の統計開始以来初めて100万人を下回ります。2008年のピーク時には1億2,808万人あった人口が、2048年には1億人を割り込むと予想されています。このまま何もしないでいると、働き手の数はどんどん少なくなっていく、ということですね。労働力人口を維持するためにも、働くことに前向きな高齢者に活躍してもらう、ということも、対策の一つと考えられます。
現状、60歳以上の方が多く活躍されているような会社で、今後も活躍を期待しているような場合は、こちらの助成金利用を検討してみてはいかがでしょうか。
過去のブログ
【2016年12月22日】雇用保険の適用拡大
【2016年10月24日】キャリアアップ助成金 処遇改善コース
【2016年10月21日】キャリアアップ助成金 人材育成コース
【2016年10月19日】キャリアアップ助成金 正社員化コース
【2016年10月17日】無期転換ルール 使える助成金
社会保険労務士 板垣ゆりか
就業規則見直しをご検討の方はこちらへ
https://www.roumu-shi.com