平成27年版 労働経済白書
2015年10月05日(月)
「労働経済白書」は、雇用、賃金、労働時間、勤労者家計などの現状や課題について、統計データを活用して経済学的に分析する報告書で、今回で67回目の白書となります。
平成27年版では、我が国の経済活力を維持・向上させていくためには、
これらの分析はただの数字ではなく、今後の政策づくりの基本的な考えをわかりやすく書いてある、といえるでしょう。
例えば「今後は正社員だけではなくて色々な働き方を希望する社員が増える」「今後、長時間労働の規制はより厳しくなる」など、実際の事業を運営するにあたって、今後を予測するヒントも隠れているはずです。
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【白書の構成】
第1章「労働経済の推移と特徴」
第2章「経済再生に向けた我が国の課題」
第3章「より効率的な働き方の実現に向けて」
第4章「人口減少下における地域経済の在り方」
【白書の主なポイント】
・経済の好循環を継続していくためには、労働生産性の向上が不可欠であり、そのためにはIT投資と人的資本投資などを効果的に組み合わせ、成長力を高める取組が重要である。
・長時間労働を削減し、より効率的な働き方を実現することは、労働生産性の向上につながり、労働者だけでなく企業にも意義がある。
・人口減少下の我が国の経済成長には、地域経済の活性化が重要。人材の集積による地域の労働生産性の向上を図ることや、長時間労働の削減といった環境整備を図ることで子育て世代の女性などの就労促進を図ることが必要。
過去のブログ
【2015年10月2日】 長時間労働が疑われる事業場に対する監督指導結果
【2015年5月10日】 労働基準法改正案の状況(平成27年4月)
【2015年4月21日】 今後の労働時間法制等の在り方について
【2015年2月13日】 有給休暇5日の取得が義務化へ
【2015年2月10日】 60時間を超える時間外労働の割増計算
金久保眞理
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