改正パートタイム労働法の施行日が決定
2014年08月01日(金)
6月に改正が決定したものの、施行日が未定となっていた
「短時間労働者の雇用管理の改善等に関する法律」(パートタイム労働法)ですが、
その施行日が平成27年4月1日になったことが公告されました。
今後は、この改正法に沿って省令や指針などが公表されていくことでしょう。
実際の運用には、それらの確認も必要となりますので、今後も注意していきたいと思います。
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【主な改正内容】
【1】正社員と差別的取り扱いが禁止されるパートタイム労働者の対象範囲の拡大
正社員と差別的取扱いが禁止されるパートタイム労働者については、これまで、
(1) 職務内容が正社員と同一、
(2) 人材活用の仕組み(人事異動等の有無や範囲)が正社員と同一、
(3) 無期労働契約を締結しているパートタイム労働者であること
とされていましたが、改正後は、(1)、(2) に該当すれば、
有期労働契約を締結しているパートタイム労働者も正社員と差別的取扱いが禁止されます。
【2】「短時間労働者の待遇の原則」の新設
事業主が、雇用するパートタイム労働者の待遇と正社員の待遇を相違させる場合は、
『その待遇の相違は、職務の内容、人材活用の仕組み、その他の事情を考慮して、
不合理と認められるものであってはならない』
とする、広く全ての短時間労働者を対象とした待遇の原則の規定が創設されます。
改正後は、パートタイム労働者の待遇に関するこうした一般的な考え方も念頭に、
パートタイム労働者の雇用管理の改善を図ることとなります。
【3】パートタイム労働者を雇い入れたときの事業主による説明義務の新設
事業主は、パートタイム労働者を雇い入れたときは、実施する雇用管理の改善措置の内容について、説明しなければならないこととなります。
【4】パートタイム労働者からの相談に対応するための事業主による体制整備の義務の新設
事業主は、パートタイム労働者からの相談に応じ、適切に対応するために必要な体制を整備しなければならないこととなります。
金久保眞理
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